組み合わせ抽選決定:12組、12のストーリー
12月にケネディ・センターで行われた抽選が大会の構図を決めた。グループI——フランス、セネガル、ノルウェー、イラク——は、すでに12組のなかで最も重い組に映る。
昨 年12月、ケネディ・センターで最後のポットから最後のボールが取り出された瞬間、FIFAはようやく、2018年に共同開催が確定して以来、世界が待ち続けてきた組み合わせを示した。48チーム。12のグループ。決勝トーナメントの先頭に新設された「ラウンド・オブ・32」。そして、久しぶりに、ストーリーの書き手たちに見出しを与える抽選になった。
グループIは明らかな見出しだ。フランス——世界ランク3位、直近2大会連続の準決勝進出国——が、セネガル、ノルウェー、イラクと同居した。セネガルはCAFで紙上最強の陣容を引き連れて北米入りし、ノルウェーは予選で16ゴールを挙げたエルリング・ハーランドとともにやって来た。イラクは28か月で21試合を戦い抜き、出場権を手にした。この4チームのいずれも、出遅れる余裕はない。
グループHは静かなる怪物だ。スペインは大会の最上位シード。2025年11月のランキング順位によりポット3から引かれたウルグアイは、ワールドカップ15回目の出場を迎える元王者である。サウジアラビアと、初出場のカーボベルデが顔を揃える。組み合わせの構造上、ここを抜けたチームは決勝までアルゼンチンと当たらない。紙上で見たときのこの組の異形さを、なお強めている。
そして開催国である。メキシコは南アフリカ、韓国、チェコと同じグループAに収まった。開催国にひと息つかせるタイプの抽選だ。カナダはグループBでボスニア・ヘルツェゴビナ、カタール、スイスを引き当て、ホームでのグループステージ3試合をトロントとバンクーバーに分けて戦う。グループDのアメリカは、パラグアイ、オーストラリア、トルコと対戦する。やや手の届く範囲の組だが、欧州プレーオフを終盤で勝ち上がってきたトルコの存在で難度は上がった。
12のグループ、12のストーリー。6月11日のメキシコシティでの開幕戦は、多くのファンにとって、それらが動き出す姿を初めて目にする瞬間になる。